なぜレーザーを作れるのか
なぜレーザーを作るのか。
なんでレーザーを作れるのか
この質問をよくされる質問である。
だけど、逆になぜレーザーを作れないと思うのだろうか。
レーザーに限らず、どんなものでも今はお金さえあれば作れる。
最近だと、バルミューダがスマホを作りましたよね?
あれと理屈は同じですよ。
誰かが、私に1000億貸してくれたら、私だって、それなりのスマホを作れますよ。
どうやって作るか?
Google アップル ファーウェイ、モトローラなどの開発責任者を10人くらい引き抜いて、
開発チームを作る。
フォックスコンみたいなベンダーにスマホを作ってもらう。
ネットで売る。
以上である。もちろん大コケするとおもうけど。
おそらくみんながレーザーを作れないと思うのは、東芝やパナソニックのようなメーカーじゃないとハードウェアなんか作れないという固定概念が強すぎるのだ。
残念ながら、これこそが日本のハードウェアが世界に遅れをどんどんとる原因なのだ。
今の主流はファブレス=工場を持たないメーカーなのだ。
メーカーは開発と販売をするだけで、生産は外部の工場に委託する。
ユニクロだって、工場を持たない。アップルだって生産の多くが台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業が手がけている。
むしろ工場は持たない方がいいのだ。工場を持たないからこそ、その時の最高の工場に生産してもらうことができる。
世界には一流のベンダーがいくらでもいるのだ。
工場を持つのは非常にリスクが高い、なぜなら工場のKPIとメーカーのKPIは常に矛盾するからだ。
さて、話を元に戻そう。
レーザーに関しても同じことである。
レーザーの方がもっと市場は小さく圧倒的に簡単なのだ。
スマホの複雑さが100だとすると、レーザーなんて3くらいなんで。
だから、人材とコネクションさえあればレーザーは簡単に作れるのです。
次にレーザーを作ってどうしたいのか。
どうやってレーザーを売りたいのか。
私の実現したい理念は美容医療の民主化である。
つまり良いものを 安く売って かつ高利益を実現する。
原価は高い、販売価格は安い、でも高利益。どうすればこのようなビジネスモデルが成り立つのか。
答えは簡単である。販売コストをなくせばいいのだ。
レーザー価格というのはブラックボックスになってる。代理店も、日本にあるメーカーの子会社ですら、
レーザーの原価のことは知らないと思う。
それはメーカー本社の開発部じゃないとわからないだろう。
レーザーの価格がなぜ高いのか、それはマーケティング費用が高いからだ。
学会で偉い先生を担いで講演をしたり、営業マンが日本中のクリニックに挨拶行って、デモ機を持って行って実演する。
その価格が乗っかるから高いのだ。
なぜ、私のレーザーが安いのか。販売促進費用がかからないからだ、
インターネットを利用してブランドを作り、ネットで販売すればいいのだ。
マーケティングは私のインスタ、顧客はクリニックに来てデモをする。
偉い先生に講演費用を払うこともなければ、開業コンサルにバックマージンも渡さない。
極めてクリーンである。
だから安いのだ。だから安くても高利益なのだ。
ここまではもう実現した。
この先は何を目指すか、それはソフトウェアでIOT化することである。
つまり治療データの蓄積や連携である。
全てのレーザーと皮膚診断装置がインターネットでつながるのである。
ハードウェアで舞台に立ち、ソフトウェアで収益を得る。
これが理想だ。