PICOレーザーパルス幅測定用オシロスコープが故障!
この度、当事務所のフラッグシップ測定器であるPICOレーザーパルス幅測定用オシロスコープが故障いたしました。
電源ONでWindowsが起動するはずが…画面が(泣)
無情にも画面が…
国内のメーカーに修理可能か電話しましたが、サポートは終了しているが使用できる部品があれば基本料金100万円近い金額でお受けできますとのこと。
久々にエンジニアは崩れ落ちました…orz
このままではPICOレーザーが整備のため事務所に戻ってくるのに、肝心なパルス幅が測定できません。
ピンチです!こうなったら自力で修理にトライするしかない。
泣く泣く修理を開始、いえいえ!嬉々として修理を開始します。
エンジニアにとってダメ元の修理ほど楽しい作業はありません。
しかも今までオシロスコープなどというものはメンテナンスした経験もありません。
ネジも通常のネジではなく、トラス(トルクス)ネジというちょっと変わりもの。
ワクワクしながら慎重に外装カバーとシールドカバーを外していきます。
内蔵用PCにたどり着きました。
ここで、すでに寿命の尽きたBIOSバッテリーを交換しておきます。
その後電源を再投入すると画面が時々正常に表示されましたが、時々画面にノイズが入ります。
なぜ画面にノイズが…?
この時点で内臓PCのインジケータ7セグLEDの表示が正常動作を示し、本体正面のボタン等もLEDの反応から正常動作と判断し、画面表示シグナルが接触不良で途絶していると判断。
本体から画面を外します。
見つけました!接触不良の発生部分。
3M製フィルムケーブルのプラグとソケットとその下に隠れている映像信号ケーブルと思わしきフラットケーブルのコネクターを接点復活材を使用してコネクタの接触導通を回復させます。
フィルムケーブルとフラットケーブルは屈曲はしていますが、静態設置のため屈曲と伸展サイクルなどによるダメージはなしと判断しました。
画面を外した状態で再度電源投入。
正常表示に回復しました!
全てを逆順にて元どおりに組み立てます。
修理完了です。
あっという間のようですが、マニュアル等も一切ないため、分解もネジを確認しながらどれを外すべきか考えつつの作業で…二日を要しました。
しかし楽しい!! 本当に楽しい!!!
エンジニアは自己満足に満たされましたとさ(笑)