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IPL…フラッシュランプの光

今、美容治療のアイテムとして欠かせないIPL。
このIPLという装置は眩しい光がハンドピースの先端から出てきます。
その光を肌にあてることでシミ取り、美肌、引き締め等々色々な治療に使われています。

このIPLから出てくる眩しい光っていったい何なのかを簡単にひも解いてみましょう。

IPLのハンドピースにはフラッシュランプ(Xenon Flash Lamp)が入っています。このフラッシュランプが眩しく光り肌を治療します。

でも、単に眩しく光っているだけではありません。
IPLのフラッシュランプの光らせ方にはいろいろなノウハウが詰まっています。

フラッシュランプといえば、カメラの夜間撮影などに使われるあの眩しい光もフラッシュランプですが、IPLのフラッシュランプと全く異なります。

カメラのフラッシュランプには色々な色(波長)の光が含まれています。
ところが、IPLはフラッシュランプの色々な色(波長)の光の中から治療に必要な色の光(波長)だけを選択して肌に照射します。

光には目に見える色の光と、目に見えない色の光があります。

(光の波長と色)

上の図にある紫外線(紫色)の部分は皆さんご存知のように皮膚には害になる色(波長)の光です。

フラッシュランプの光には紫外線(紫色100nm)から赤外線(赤色1100nm)までの光が含まれています。またその量も大きく異なります。

肌の美容に紫外線は禁物なのは皆さんお分かりですよね。

IPLはこの肌によくない紫外線などは全く出ないように作られているのです。

そして美容治療の種類(シミ取り、美肌、引き締め等々)によって必要な光の色(波長)のみが出てくるように作られています。

さらに、この光は非常に強い光なので、光が肌に当たる部分は常に一定温度に冷却され、強い光による肌の発熱を抑え込んでいるのです。

次に、フラッシュランプの光続ける時間やその回数などについて説明します。

シミ取り、美肌、引き締め等々の治療には適切な光のエネルギー(量)が必要です。
また、このエネルギーを決められた時間以内に送り出す必要があります。
(これは熱緩和理論といった小難しい話を理解する必要があるので今回は省きます)

フラッシュランプといえば、短い時間一瞬光るイメージがありますよね。
この一瞬の短い時間はおよそ1/100(秒)~1/10,000(秒)といったとても短い時間です。
この短い時間の長さを治療目的に合わせて調整できるのがIPLなのです。

また、IPLには1ショットの光の中に1~5回フラッシュランプを光らせる機能もあります。

要は、フラッシュランプの必要な光の波長を選び出し、必要な光のエネルギーを決められた時間内に1回以上の光で肌を一定温度で冷やしながら肌に照射する装置、それがIPLです。

いかがでしたか?フラッシュランプを用いたIPLの働きがすこしでもお分かりいただけましたか?

これからの季節、太陽の光(紫外線)を浴びないで、IPLの光を浴びましょう。

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