IPLの修理に大いに悩む
IPLの修理がありました。
症状は→ハンドピースの切り替えが動作しません。
原因は分かったのですが…
メーカーのエンジニアからメインコントロール基板とタッチパネル付きディスプレイを交換してください、と連絡がありました。
楽勝かよ、って思っていたんですよ。
しかし、受け取った基板を見ると… ん~基盤のデザインとコネクターが違う。
メーカーのエンジニアに相談すると資料を送ってくれました。
要は、旧型機の基盤は廃版にして新型に移行したということ。
図面無いし… 予測と実体配線を確認しながら自力でケーブルの接続を確認。
旧型と新型のコネクターの数や役割の違いを資料から読み取ります。
配線の追加と変更を加えて、コネクターのPin位置を変更し…
メインコントロール基板とタッチパネル付きディスプレイの取り付け用ネジが…ネジの位置が合っていないのでドリルで穴を開けて、
パスワードを使用して、基板のメモリー内容を変更しSaveして、
メインコントロール基板とタッチパネル付きディスプレイの交換終了!
動作はすべて正常復帰しました。
後は機械のボディーを閉じて… ん⁉ 基盤の厚みのためディスプレイのカバーが閉められない。
厚みのある基板をディスプレイから分離して…ボディーにねじ穴をあけスペーサーを取り付け…
結局基板は機械本体内部に設置することになりました。
謎解き脳トレなのか⁉(笑)
海外のメーカーあるあるの基板類仕様変更ですが、説明などがホントにラフすぎて。
要は自分で考えて色々試してみてねってことですよ。
ちなみに、
旧型:CPUにALTERA(現Intel)のCPLD MAX’Ⅱ
新型:CPUにARM3 STM32
へ変更になってます。
旧型基板の故障原因は、電磁開閉器のコイル電源(100VAC)を切り替えるリレーのコイル電源5VDCを切り替えるトランジスターの故障です。
Base電圧0.7VDC程度にたぶん3.0VDC程度が入力されていて、そりゃ壊れますわな。
何はともあれ一筋縄ではいきません。
でも、それが楽しい!
さてさて、次はどの作業にしましょうか?
衝撃波装置の機器内部と動作を含む検証か?
Zeiss 製手術用顕微鏡(S4フロアスタンド+OPMI CS+XY装置)のメンテナンスか?
RF装置のバイポーラ仕様⇒バイポーラ&モノポーラ両方使用可能への仕様変更?
これはしばらく飽きないな~(嬉)