レーザー治療に対する勘違い
レーザーに対するそもそもの勘違い。
うちはいろんなレーザーを生産しているんだけど、最近他のクリニックやドクターから問い合わせや見学が多いのですよ。
それでよくわけのわからない質問を受けることが多いのですが?
うん?なにそれ?誰から聞いたの?
みたいなことが多くて多くて。
まず、大原則として、医療用のレーザーなんてさ、レーザー技術という大きな括りの中では
超マイナーな分野だから。
当たり前だけど最先端は軍事用レーザー。 その次は工業用レーザー。
医療用のレーザーなんて理論的には数十年前の教科書レベルだよ。
ただ、それをコンパクトにして、簡単にメンテナンスできて、安い金額で生産できるようになったのが最近っていうだけ。
例えば、今流行りのピコレーザーなんて大学でレーザー研究してるところならどこだって作れるよわけですよ。ただ、それを予算内に安定して形で提供できるようになったかどうかなんですよ。
ようは、技術や理論はとっくに完成されたものしかないわけです、医療用のレーザーなんて。
それを手を変え品を変えて、営業マンはクリニックに行って買ってもらうために、あたかも新しい理論かのようにいうわけ。こんな素晴らしい治療ができますよ。
こんな新しい理論ですよ。他社とはこんなに違いますよとか。
いや 一緒だから。勝手に物理法則ひっくり返すな笑。
それを真に受けたメーカー御用達のドクターがセミナーで講習するわけですよ。
A社の新しい技術によりなになに理論によってこんな新しい治療ができますよとか。
ところで新しい理論ってどこで生まれるか知ってますか?
レーザーメーカーのマーケティング部ですよ。
開発部じゃなくて。
エンジニアたちと集まって盛り上がる話があるんだけど、会社からなんか新しいものを作れって言われて、とりあえず、効果うんぬんは置いといて他社にないものを作る。そうするとあら不思議、そのあとマーケティング部でそれっぽい新理論が生まれるんだよね。
そうすると不思議と、そのそれっぽい新理論を信じて学会で発表するドクターまで出てくるんですよ。
ほんと、開発したエンジニアがびっくりするよね。
え?俺が作ったものこんな理論ってことになってるの?
普通はですよ、理論ありきで そのあとに製品が来るのが 正当なんですよ。
だけど、美容医療のレーザーはまず、なんとか工業レーザーを利用して今までにない組み合わせのレーザーを作る。そのあとマーケティング部が新しい理論を創造する。
メーカー御用達の先生がそれを講演する。的な流れですね。
これじゃ どんどん世界から遅れていくよ。