進化し続けるメーカーや代理店のマーケティング部
レーザーの進化は少しずつゆっくりです。
なかなか新しい技術というのは出て来ません。
当たり前、です。
大本となる工業用レーザーの技術をただコンパクトなサイズにして、
クリニックに置けるようにしたのが医療用レーザーですから。
技術なんかなかなか進化しません。
大体が焼き直しです。
しかし、メーカーや代理店のマーケティングはどんどん新しい理論を生み出して来ます。
レーザー系の美容医療の新理論は研究室で生まれるわけでも、
クリニックで生まれるわけではありません。
企業のマーケティング部で生まれます。
彼らは、物理学を勉強していないので、科学の枠を超えた理論を生み出します。
それはまるで、サッカーを知らない高橋陽一先生がキャプテン翼を生み出したのに似ています。
そして、その奇想天外な理論を支える美容医療の医師たちがいます。
彼らは、美容医療というよりも 美容医療風とでも呼びましょうか。
臨床というよりも、臨床マーケティング部のような役割を果たしています。
メーカーのエンジニアがマーケティング部に理論の不整合性を指摘すると、
大人の事情という答えが返ってくることもしばしばです。
かわいそうなのはエンジニアです。
エンジニアは白は白 黒は黒の世界に生きています。
作った白がマーケティング部で黒にされたら、とても悲しむはずです。