日本で はびこる偽ピコレーザー
最近日本で、偽のピコレーザーがはびこっています。
picoレーザーと言ってるけど、内容はただのQスイッチヤグレーザーです。
有名な大手美容外科でも導入されてるし、知り合いの美容外科も導入しています。
もちろん現場の医師はそれがただのQスイッチヤグレーザーとは気づいてないでしょう。
おそらく、それを販売している代理店も全然わかっていないでしょう。
レーザーの中の共振器を見たこともない業者が売っているんでしょう。
エンジニアもいないと思います。
どうですか?現場の先生。
アレ?このピコレーザーなんかQスイッチヤグと変わらないぞ?
ホワイトニングさせないとシミが取れないぞ?
それはピコの箱に入れた、ただのQスイッチヤグレーザーですよ。
ここで、その偽物のピコレーザーの名前を言うこともできますが、
余計なトラブルに巻き込まれたくないので、やめときます。
まあまあレーザーに詳しくないとピコレーザーとQスイッチレーザーを見分けることはできません。
騙されて、偽のピコレーザーを買ってしまったクリニックはもちろん被害者であるのは
間違い無いのですが、長期間に渡って、臨床で使用して、気づかない医師の方にも問題はあります。
中にはおそらく、疑問に思っている先生もいるでしょう。
Qスイッチヤグレーザーとピコレーザーの見分け方を説明します。
4つあります。
①レーザーアームがコリアンラボ社の 赤いレーザーアーム使ってる。
コリアンラボのレーザーアームは安くて高品質で、Qスイッチレーザーにかなり高いシェアで使われてます。
しかし、コリアンラボがpicoに対応したレーザーアームを作り始めたのは2018年初頭から。
しかも、問題が多く、販売台数はかなり少なく、コリアンラボのpicoレーザー用のアームは市場には
ほぼ出ていないはずです。
それ以前のは全部Qスイッチ用のレーザーアームです。
なので、赤いレーザーアームを搭載したピコレーザーはその地点でかなり怪しいです。と言うか
95パー黒です。
②ピコレーザーは1064nmで、最低出力でも空中でスパークを起こす。
これはオプティカルブレイクダウンと呼ばれる現象で、
レーザーによりプラズマが発生します。
エンジンの着火などで使用される現象ですが、
ピークパワーの高いピコレーザーなら、最低出力でもでますが、
ヤグレーザーの場合、出ない、もしくはかなり出力を上げないと出ません。
③パルス幅を計測する これは専用の機器がないとできません。
④共振器の箱を開けて中身を見る。 これも専門家がいないとわかりません。
これがレーザーによるブレイクダウンです。空中でスパークしているのがわかりますね。
これはピコレーザーだと最低出力でも出ますが、
ヤグレーザーだと、出ません。もしくはかなり出力あげないと出ません。
あれ?と思ったクリニックさん、どうしても自信がなければ、当院にご連絡ください。
営業時間後に、赴いて、レーザーをチェックします。
共振器を開けて検査します。