なぜ社長はエンジニアじゃないのか?
■エンジニア出身の社長が少ない日本
私は仕事柄、日本や韓国、中国の若手の経営者と接することは多いですが、日本の若い経営者にエンジニア出身の方がほとんどいないということを最近よく感じます。
一方、韓国や中国で僕が接する経営者は大体エンジニア出身です。
中国の顕微鏡の3D録画システムを作っているところの社長も、韓国のHIFUを開発している会社の社長もエンジニアでした。
彼らは工学部を卒業して博士課程を経ているので、確かな技術に基づいて技術を開発をしています。
彼らと話すときは、「これからどういう技術を開発したらいいか?」
「何か新しい理論はないか?どこかに優秀なエンジニアはいないか?」
「どれくらいを目処にできるか?いくら投資しないといけないのか?」
という話になります。
一方、日本の経営者と話す時は、『こういうサービスがあったら面白いよね?』が多いと感じます。
エンジニア出身じゃない経営者はどうしても”面白い”アイデアで勝負するしかないですが、良いアイデアはすぐに生まれるわけではないので、最終的には営業力に頼ることが多いと思います。
また、出てくるアイデアに優位性がなく、誰でも真似できるものであれば、そのアイデアである必要もありません。
しかも、規制の厳しい日本から世界で通用するサービスは生まれるとは思えません。
AirB&Bもウーバーも日本からは生まれていないですよね。政府も応援するどころか、規制するだけです。
日本はものづくりの技術こそがウリなはずです。
日本は大学にも研究所にも優秀なエンジニアはたくさんいます。
日本にもHIFUを研究している優れた研究者はいるのに、なぜ、海外から買わないといけないのでしょうか。
Made in JAPANのHIFUを売ることはできないのでしょうか?
RF波やマイクロ波にしてもそうです。
日本にも、山本ビニターのような会社がありますし、優れたエンジニアはたくさんいらっしゃいます。
もっと、エンジニアが社長の企業が誕生してほしいものです。