HIFU … High Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波)について
HIFU … High Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波)について
さて、今回はHIFUを少し説明したいと思います。
まずHIFUのエネルギーは超音波です。
前回にも説明しましたが、超音波とは…聴くことを目的としない音と定義されています。
すなわち、人間の可聴範囲外の音を使用して疾病などの治療や工業用途、測定器などいろいろと応用されていて、HIFUは超音波を治療用途に設計した機器となります。
超音波については以下のホームページを参考にしてください。
とても分かりやすく、超音波が理解できると思います。
Dr.SONOの公開講座「超音波の基礎」
https://www.medical.canon/jp/lecture/index.html
東芝メディカルシステムズ株式会社からキヤノンメディカルシステムズ株式会社に引き継がれて現在も健在のホームページで、超音波を知るうえでとても有用です。
この中で注目していただく必要があるのは、
第3章、第16回「超音波のフォーカス」です。
https://www.medical.canon/jp/lecture/lecture/lec_016.html
円形凹面振動子…これが美容市場にあるHIFUの超音波を発生さている部品です。
超音波を小さな範囲に集めています。
次に高密度焦点式を説明します。
これを理解するには、円形凹面振動子の放射音場を理解する必要があります。
超音波発振子から放射された超音波は円形凹面振動子の指向性を基に収束して、ある一点で焦点を構成します。
そして焦点で発熱をします。
HIFUは超音波のため、電波や光のように電磁波ではありませんが、この焦点はBSのパラボナアンテナの受信機や虫眼鏡で太陽光を集めて紙を焼く事象に似ています。
発生した焦点は、三次元的な立体を構成します。
この立体は三方向(XYZ)で測定可能です。
この立体の三方向のサイズを変更したり、超音波の周波数を変更したり、超音波を照射する時間を変更してりして物体の上昇する温度と温度が上昇する範囲を変えることができます。
HIFU のエネルギーを皮膚に照射すると、上記のような機序で治療効果を得ることができます。
ともあれ、少しでもHIFUを理解していただければ何よりです。