レーザーやハイフの出力の不安定さ
他の代理店が顧客のクリニックにどこまで情報を伝えてるかわかりませんが。
エンジニアの方は正直に、言いたいところだと思うけど、営業マンにうまく隠蔽されているのではないでしょうか。
ピコレーザーの出力は1日の中でも5%ほど変動します。
季節によって、室温、湿度が大きく変化する日本ですから、
1年を通してだと、もっと出力が変動するでしょう。10%以上だと思います。
これは、シミ取りで使う際に、ホワイトニングという現象を起こさない
ピコレーザーにとってはかなり大きな欠点であると言えます。
5%の変動はレーザーとしてみるとほぼ誤差だと言えます。
1日の中でも、実際の処置室でも、気温も結構変わりますし、
レーザーの中の循環水の温度も変わるはずですから。
そもそも、パルス幅も460−490ピコ秒の間で変動していますので、
出力の誤差としては大きくありません。
ただ、臨床で使う場合は安定した効果を出しづらい誤差だと思います。
臨床では、レーザーの出力がわずかに下がってることを気づくことは不可能ですから。
当院では、熱感作紙を使用して、治療のたびに出力を確認しています。
また、ハイフでも、出力が安定しないのは、有名な事実です。
その原因は二つあります。
まず、ハンドピースごとにそもそも差があります。
ハンドピースの中のトランスデューサーに個体差があるのです。
トランスデューサーは粉を固めて焼きあげるという過程で作られるのですが、
この過程で、焼き縮みという現象が起きます。
そうすると、トランスデューサーごとにわずかな誤差を生じさせます。
性能としての誤差はわずかですが、これをハイフで使用する場合は
そこそこの誤差として出ることがあります。
強すぎる、のも弱すぎるのもあります。
もう一つは、ハイフのトランスデューサーは使用していく過程で、出力が強くなるのです、
コーティングが水と馴染んで来て、出力が上がるのです。
ハイフの出力差を避けるためにも、やはり熱感作シートでのテストが必要です。
ゲルシートと熱感作フィルムを合体させたものです。
それで個体ごとに出力を調整して使用していきます。
さて、メーカーの日本支社ではなく、代理店でハイフを販売しているところでそこまで検査しているところは
どれくらいあるでしょうか?
ほぼないのではないでしょうか?