アジア人のレーザー治療はアジアがリードすべき
■アジア人のためのレーザー機器
美容皮膚科において、アメリカ製のレーザー機器が一番良いと思われている気が私はします。
アジア人の肌に合うレーザー機器は、アメリカ製のものが最適なのだろうか。
アメリカ製の高いレーザーが良いという風潮や思い込みから使用していないだろうか。
私や当院のエンジニアからすると、アジアが技術的に作れないのは Cynosureのピコシュアーくらいです。
しかし、波長755nmがどれほどアジア人の皮膚の治療にとって、必要不可欠なのかは疑問です。
テクノロジーを開発する側は真似される事を恐れてはいけません。
そのテクノロジーに特許をかけようと何しようと、必ず追いつかれます。
自らが、自らの限界を突破して、より優れた技術を生み出して、その業界をリードし続けるしかないのです。
医師たちは心からウルセラが一番いいHIFUだと、本当に思っているのでしょうか?
アメリカで白人のために開発された機器が、本当にアジア人にあうのでしょうか?
アジア人と白人では、皮膚の分厚さや皮下脂肪の厚さ、筋膜の深さも同じであるはずがないですし、アジア人の中でも条件は大きく違うはずです。
私自身、正直皮下脂肪を焼いているだけなので、筋膜は関係ないと思っています。
なぜ、4.5mmという深さなのだろうか?
4mmのトランスデューサが有っても良いですし、エコーを売りにしているのに、深さ調整できなかったら意味がないのではないかと思います。
ウルセラのHIFU治療用とエコーのセンサーを一つのトランスデューサで兼ね備えているのは、当時としてはすごい技術だと思います。
しかし、今もそれが必要かと聞かれたら、私は必要のない技術だと思います。
日本の美容医療に従事している医師たちは疑問に思う事なく、代理店の営業マンのいう事を鵜呑みにしているのでしょうか。
私の感覚で言えば、メーカーのエンジニア→メーカーの営業→代理店の営業→医師だとかなりの情報が不確かなものになっていると感じています。
メーカーと医師が一団にならないといいものはできません。
もっと言えば、日本のメーカーにこそアジアの美容医療レーザーをリードして欲しいと私は考えています。
産業と大学と臨床医が手を組めば、韓国よりもっと良いものが作れるはずです。
アメリカで白人のために開発されたレーザーで日本人に合う出力を探すのではなく、最初からアジア人のためのレーザーを医師とメーカーが組んで作ればいいのです。
それが私の夢だし、今それを実現させるために一歩一歩進めています。