ハイフ(HIFU)と副作用 どうすれば火傷を防げるか②

ハイフ(HIFU)と副作用 どうすれば火傷を防げるか②

■ハイフ(HIFU)と副作用

ハイフ治療する上で、医師が最も避けたいのは、火傷です。

このやけどはなぜ起きるのでしょうか?皮膚の下で照射するポイントから熱が伝わってくるためにおきます。

もしくは超音波の反射によっておきます。

それを防ぐためには、超音波と熱の関係をきちんと理解しておく必要があります。

生体の熱伝導 人の体で熱はどうやって伝わるか

生体における熱伝導(人の体で)は非常に複雑です。

それを理解することがとても大切です。

HIFU治療をしていく上で、表面冷却が必要かという問題が存在しますが、

やけどのリスクを減らせるため、あったほうがいいです。

スーパーハイフにおいても、出力や焦点間距離によって、表面を冷却することがあります。

 

次に効果への影響ですが、冷却する しないでリフトアップ効果に影響は出ません。

厳密にいうと、ウルセラやダブロは照射に時間がかかり、焦点から周辺へ熱伝導により熱拡散が起こります。

熱拡散は生体組織の熱伝導率と体積比熱によって計算することができます。

表面冷却がどこまで影響するかは、表面冷却の温度と冷却時間にもよります。

これは最終的にはソフトで計算するしかありません。

例えば、直腸癌のハイフ照射では冷却は必須ですが、美容医療では照射時間が短いので、同じ理屈とはいかないはずです。

 

 

精密な計算をするには専用ソフトを使って、上記のようなシミュレーションをする必要があります。

生体の熱伝導は高分子のランダムウォークによって熱が伝わっていくようなイメージを持っていただければ、わかりやすいと思いますが、2mm周囲に熱が拡散していくまでには、非常に大雑把な計算ではありますが、1mmの2乗の時間がかかります。

当院では、循環水冷却と熱伝導計算ソフトを搭載した次世代のスーパーハイフの開発に現在取り組んでいます。

それが完成すれば、医者の経験や推測のような不確かなものは不必要になり、誰でも簡単で安全に使えるHIFUが実現します。

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